まにあうのか~これは完全なるノンフィクション~

目次

はじめに

 

こんにちわ!

Body Make Salon LUXE(ボディメイクサロンラグゼ)の高橋です。

多摩センターから徒歩3分の場所でパーソナルストレッチサロンを運営しています。

良ければ、紹介ページもご覧頂ければ嬉しいです。→【当店のパーソナルストレッチ紹介ページ

実際に起こった出来事です…

 

まにあわないことは許されない

 

僕は焦っていた。

間に合わないかもしれないと。

テレビの電源をいれると画面の左上には午前10時35分と表示されている。

髪をセットするため、鏡の前に腰をおろした。

床に転がっていたワックスの容器(ナカノ7番)を手に取る。

容器の蓋をあけた。

そこへ人指し指と中指を突っ込み、白いクリームをたっぷりと乗せ勢い良く手のひらに伸ばす。

それをドライヤーで乾かした髪の毛へ乗せていく。

僕は10本の指を余すことなく自在に操り、良い感じの髪型へと変化させていった。

雨の日や身体の体調が悪い日は髪の毛の水分量が変わってしまい、ヘアセットが乱れることがある。

しかし、身体の調子が良く天候にも恵まれている時の成功率は95%だ。

これは高校生の時から約10年間で身に付けたスタイリングスキルである。

美容室でも最後の髪のセットは自分でやらせてもらう。

もちろん、担当してもらっている美容師さんは僕のこだわりを知っている。

美容師さんは僕の髪を切り終わると「あとはよろしく!」といってワックスだけ置きスタッフルームへと引っ込む。

その後、「あっいつも通りドライヤーも使っていいから~」と背後から聞こえてくる。

この際、他の美容師さんの視線を感じることはいつもの事だ。

それはそうだろう。

美容室に行って自らドライヤーを使って乾かしセットも自分でするお客さんがどこにいるのか。

恐らく、同業者だと思われているかもしれない。

しかし、全く違う。

僕はこの美容室という場所で自らヘアセットをするアウェーな状況で防御魔法を使っている。

その効果は身内以外の目を気にしなくなりメンタルが鋼と化す魔法だ。

現実へと戻った。

テレビ画面を見ると10時40分を回っている。

いよいよタイムリミットが迫っていた。

逆算すると最低でも10時50分に家を出ないと間に合わない。

ここからさらに指先のスピードを上げた。

指同士が絡まらずにすんでいるのは指同士が長年身に付けた信頼関係だろう。

親指が指揮を取り攻撃型の人差し指と中指を上手くコントロールする。

完了したと同時に2階からかけおりた。

洗面所にしかないヘアスプレー(ケープ)を手に取り、勢いよく噴射。

夜まで耐えられるように固めた。

眉毛にもかかってしまい、少しパリパリになったが、前髪で隠れるのでよしとしよう。

そして、歯を磨きながら再び2階へ上がる。

歯ブラシを加えたまま、黒のジーンズを履き、黒のインナーシャツを着て、その上からエンジのパーカーを被る。

この時点で10時45分。

リュックにノートパソコン(バイオ)とエッセイ本、小説をぶち込んだ。

テレビ画面の10時47分を確認して電源をきる。

リュックを背負い1階へかけ下りた。

ここでようやく歯ブラシを抜き取り口をゆすぐ。

磨き過ぎのせいか、若干血が混じっている。

まずい。

血が混じっているからという意味ではない。

左ポケットにスマホがいない事に気づいたからだ。

再び2階へ駆け上がる。

スマホはソファーのひじ掛けに突っ伏していた。

ポケットへ入る前に寝不足で力尽きたのかもしれない。

僕は触れられた事に気づかないであろうスピードでスマホを左ポケットへしまった。

再び1階へかけ下りる。

何回登り降りすればいいのかと毎回思う。

階段とは別に滑り台を設置するか検討したい。

白いナイキのスニーカーは左シューズが少しだけフライングをしている。

恐らく、スニーカーは左足から履く率が高いことを知っているのであろう。

僕は斜め上から半分ジャンプのようにスニーカーの黒穴へ左のつま先を滑り込ませた。

その勢いで右足もしなりをきかせ、逆サイドの黒穴へ流れるように入っている。

玄関をあけると自転車がこっちをみて鼻息を荒らしていた。

ように見える。

自転車の鍵は1~9のボタンを押して開けるタイプの鍵だ。

2568を押して解除ボタンを押す。

と同時にストッパーを蹴り上げてサドルにまたいだ。

もう時間がない。

ここからも休むことは許されない。

僕はサドルが盗まれたことをイメージして到着までお尻をあげることを決意した。

太ももが半泣きしているところで、自転車置き場へ着いた。

サドルは涼しい顔をしているようにも見えたがお構いなしに急いだ。

小走りをしながらスマホを確認した。

10時55分

ギリギリ間に合いそうだと思ったやさき。

20m先の信号が点滅をしている。

信号を計算に入れていなかった。

間に合わないかもしれない。

この10分間の出来事が走馬灯のように浮かんだ。

いや、待て。

あの信号は普通の信号より早く切り替わることを思い出した。

確か約1分。

つまり、次の青信号は10時56分だ。

太ももは立ち漕ぎのせいで力尽きているが、ハムストリングスはまだ生きている。

地面を蹴りだすように走ればハムストリングスが何とかしてくれるかもしれない。

信号が切り替わり、あとはハムストリングスに任せた。

あの場所を確認する。

スマホで時間は確認しない。

もう運だ。

ドアを開け、いつものようにゆっくりと中へ入った。

焦っている事を悟られないためだ。

空いている場所へ腰掛ける。

僕は女性に「時間大丈夫ですか?」と声をかけた。

その女性は「はい!大丈夫です!」と言い残し背を向け立ち去った。

スマホを確認すると10時58分。

残り2分を残し間に合った。

11時のモーニングセットは食パンとゆで卵が無料で付くので欠かせない。

 

終わりに

 

いやーモーニングセットギリギリ間に合いました…

11時以降は飲み物にお豆しかつかないですからね!

食パンもフワフワで、さらに粒あんもついていてこれを付けると絶品です。

平日の午前中はモーニングセットでゆっくりしてから仕事へ向かいます。

そして本業のパーソナルストレッチへ!

ストレッチのやり方がわからないという人や1人でストレッチするのが不安という方は、当店のパーソナルストレッチ専門店Body Make Salon LUXE(ボディメイクサロンラグゼ)お気軽にお問い合わせ下さい!

さらにストレッチで柔軟性をつけて身体の不調を改善したいという方は当店の紹介ページが下記にありますので、良ければご覧ください。

パーソナルストレッチとは何か?

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執筆者:tama0203